奈半利町の加領郷地区、港のすぐそばに建つ「加領郷魚舎」は、地元の女性グループが運営する商品加工施設。テラス風の飲食コーナーからは、広い海を行き交う船を眺めることができる。
　ここはもともと、ふるさと納税の返礼品やお土産物の生産だけを行う施設だったが、訪れる人々から「料理を提供してほしい！」という要望が多数あがり、土日・祝日に限定して、獲れたての金目鯛を贅沢に使った「金目ごはんの炙り丼定食」を提供している。
　炙った切り身をご飯と一緒に頬張れば、独特の上品な甘みが口の中いっぱいに広がる。四国食１グランプリで入賞したということにも納得だ。
　天日干しにして旨味がギュッと詰まった干物もセットになっており、これでもか！というほど金目鯛を堪能することができる。
　 高級魚をふんだんに使っているのに価格は1500円と、とてもリーズナブル。ただ、１日限定20食しか提供されていないので、食事を目当てに訪れる際は事前に予約をしておこう。
　 定食と一緒に提供されているのは、お店のおばちゃんが育てている“きし豆”を使った『きし豆茶』。甘くて香ばしい味わいが密かに人気を集めている。
　 「自分たちにとっては当たり前のものでも、手作り＋αで喜んでもらえることが何よりの励み。だからもっとサービスしたくなる」と語ってくれた。
　 彼女たちの笑顔と新鮮な海の幸を味わいに、ぜひ訪れてほしい。